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DXとは?IT化との違いは?今更聞けないあなたの疑問にエンジニアが答えます

業界問わず「DX」が叫ばれるようになって久しいですが、具体的に「何をすればDXと言えるのか?」回答できる方は多くはないのではないでしょうか。
今回は、DXという言葉は知っているけど、詳しい意味は分からないという方や、言葉は知っているけどITとの違いが分からないという方に向けて、
簡単なDXの概要や、ITとの違いを分かりやすく説明していきます。

DXとIT化の意味をわかりやすく解説

まずはDXとIT化それぞれの単語の意味についておさらいしていきます。

なぜDTではなくDXなのか

DXとは、Digital Transformation(デジタルトランスフォーメーション)の略です。
なぜ、DTではなくDXなのか?
それはDTという用語が他にあるため別の略語を考える必要があり、英語圏では「Trans」を「X」と書く慣習があるため、DXになったというわけです。
では、DXとはどういう意味でしょうか?
DXとは、デジタル技術を活用し、ビジネスはもちろん私たちの生活そのものを、より良いものに変化させることを意味します。
つまり、デジタルを用いてビジネスモデルや企業そのものを変革していく=今以上に豊かで便利な生活が出来るようにしましょう、ということです。

IT化とDXの違いは?

明確な定義があるわけではありませんが、一般的にIT化、IT導入というと既存の業務プロセスは維持したまま、 その効率化・強化のためにデジタル技術やデータを活用するものをIT化と呼ぶことが多いです。

組織PMOがアサインする期間は、案件PMOと比較して中長期的で、じっくり内部から課題解決に臨む場合には組織PMOの力が不可欠です。
また今回、冒頭で提示した課題のように組織全体のプロジェクトマネジメントに統一性を持たせるには、組織PMOが適任となります。

DXの具体的な事例

DXとIT化がもつ言葉の意味についてあらためて触れてみましたが、これだけではあまり腑に落ちない…という方も多いと思います。
そこで、DXとIT化の違いを具体例を挙げて挙げて説明していきます。
DX化の具体例には様々なものがありますが、比較的身近な2つの事例をご紹介します。

Netflixなどのストリーミング配信サービス

Netflixは、映画鑑賞や動画視聴の主流をビデオのレンタルから自宅でいつでも動画が見られるストリーミング配信サービスに置き換えました。
これはビデオを借りる/返しに行く必要もなく、リアルタイムでテレビの前や映画館に行く必要もなく、録画の必要もないという全く新しい体験でした。
これにより、今までレンタルビデオを借りていた層のみならず、普段レンタルビデオを借りない人(録画派、リアルタイム派)を取り込み、スマホやPCで簡単に見れるためTVを見ない人も取り込むことに成功しました。
既存のビジネスモデル、生活の問題点をデジタルによって解消し生活を豊かにした、まさにDXと言える事例です。

テレワークの普及

クラウドでのデータのやり取りやZoomのようなオンライン会議システムの普及により、今までのように会社の会議室を確保したり、出社して紙資料でやり取りをする必要がなくなり、どこでも働ける環境が一般的になりました。
その延長で、快適に働きたいというニーズに応えた、コワーキングスペースなどの個人向けビジネスモデルも拡大しました。
テレワークはコロナ禍により急速にニーズが拡大した事例であり、既存のビジネスモデル、生活の問題点をデジタルによって変革した、DXの事例です。

IT化の具体的な事例

次に、IT化の具体的な事例を挙げていこうと思います。
こちらも皆さんにとって身近な2つの事例を紹介します。
DXとIT化の身近な事例を知ることで、より違いを理解しやすくなるはずです。

連絡手段

電話や文通が、Eメールやチャットツールなどに置き換わりました。
Eメールやチャットは電話のように素早く相手の反応に返すことは出来ませんが、電話と異なりいつでも相手に連絡をすることが可能であること、文章に残すことが可能であること、文通とは異なり各段に早く相手に送ることができるというメリットを持ちます。
このお陰で、連絡手段は確実に変化し、報連相が取りやすくなったため、生産性は向上しました。
しかし、これらによってビジネスモデルそのものが変化したというわけではないため、IT化と言われる事例に分類されます。

計算方法

そろばんや電卓での手計算から、Excelなどの表計算ソフトに置き換わりました。
Excelなどの表計算ソフトが登場することで、複雑な関数を用いる場合、膨大な数のデータを処理する場合、表やグラフなどを用いて分析する場合の生産性が飛躍的に向上しました。
しかし、こちらも生産性は向上しましたが、ビジネスモデルそのものが変化したというわけではないため、IT化と言われる事例に分類されます。

結局のところDXとIT化の違いとは?

結局のところ、DXとIT化はどう違うのか?
それは、IT化は組織の生産性向上を「目的」としてIT導入やデジタル化を進めるのに対し、DXはそれを「手段」としてビジネスモデルの変革を行います。
つまりIT化はDXにおける手段のひとつということになります。
「新しい会計ソフトを導入した」「インターネットを高速化した」だけでは単なるIT化に過ぎず、例えばその後に「支払い方法の選択肢を多く提供することで、顧客層が幅広くなり、データを使ったビジネスもできるようになった」といった具合に、これまでの仕組みが変化することそのものがDXということです。

まとめ

本記事では、DXとITの違いやそれぞれの具体的な事例について説明しました。
DXとは何か、イメージが掴めたでしょうか。
DXやIT化と聞くとエンジニア領域の話に捉えがちですが、もう少しビジネスサイドに寄ると、DXするために経営層に必要なことや考え方、現場の動き(システム化、DX化)など組織全体を取り巻くプロジェクトであることがわかります。
ぜひ本記事を参考にDX、ITを有効に活用してください。